トークセッション
Talk Session
研究テーマの選定方法
企業によって研究の内容は多種多様に存在する。研究テーマは企業によって特色が現れており、ある種の企業のカラーのようなものも感じあれる。例えば、アカデミックな研究テーマを主眼に置く企業、かたや応用よりの研究テーマに絞る企業も多く存在する。企業によって研究テーマ出し方や、意思決定の方法など、研究を開始するまでのプロセスに企業の特色が現れると考えられる。
また、基本的に研究テーマの選定は困難である。研究というものは結果が予測できないものであったり、工数に計算することが難しいことがある。そういった場合は、予め研究を始める前にROIを予測するのが困難であるが、それでも企業の場合はなんとかROIを算出して、予算を作成しなければならないことが多々ある。
そういった状況下で、企業における研究開発に長らく携わっているメンバーによって、研究テーマの案出しから、実行の決定までのプロセスを議論することによって、多くの学びが得られるでしょう。
日時・場所
日時:7月13日10:45-11:15
場所:ファカルティルーム
場所:ファカルティルーム
登壇者
木村 俊也 (株式会社メルカリ Engineering Director of AI Engineering)
2007年よりSNS企業にてレコメンデーションエンジンやグラフマイニングエンジン開発を担当。そのほか、自然言語処理学の 知見を活かした広告開発やマーケティングデータ開発にも携わる。 2017年より株式会社メルカリにて研究開発のオフィサーを担当し、AIを中心とした幅広い研究領域のリサーチを担当。
濱田 晃一(DeNA AI本部AIシステム部)
量子統計場の理論の研究で博士号取得後、ベンチャー企業を経て2010年DeNAに入社。DeNAの機械学習チーム立ち上げ後、個別ゲーム・ゲームプラットフォーム全体・全サービスと対象領域拡大し機械学習活用したサービス開発。現在動作する数十の分散機械学習を実装・提供。最近は、深層生成モデル活用したアニメ生成の研究開発・プロジェクトリード。TokyoWebmining主催者。著書に”Mobageを支える技術”。
西尾 泰和(サイボウズ・ラボ株式会社)
理学博士。2007年よりサイボウズ・ラボにて、知的生産性を高めるソフトウェアの研究に従事。
著書に「コーディングを支える技術」「word2vecによる自然言語処理」「エンジニアの知的生産術」など。
2014年技術経営修士取得。2015年より一般社団法人未踏の理事を兼任。2018年より東京工業大学 特定准教授。
益子 宗(楽天株式会社 楽天技術研究所 未来店舗デザイン研究室 室長 / 筑波大学 芸術系 教授)
2008年筑波大学大学院システム情報工学研究科にて博士(工学)を取得。同年、楽天株式会社楽天技術研究所に入社し、コンピュータビジョンやHCIの研究領域のマネージャーを歴任。著書に「次世代店舗第2号」などがある